風水 in Nepal


e0126499_18482848.jpg



これはうちのオフィスの入口。

青唐辛子と黄色いのはネパールのレモンです。ちょうど金柑くらいの大きさですが、中身はごく普通のレモン。
それを糸に通しただけのものですが、要はこれ「魔よけ、厄除け」というものだそうです。


こんな風に、店の入口をふと見上げるとひっそりとぶら下がっているのを目にすることも多く、両手に何十ものセットを持って売り歩く人もよく見かけるネパールの極めてポピュラーなお守りグッズです。




しかし、今年までこれを「商売繁盛祈願」だと思い込んでいた私。

数年前に「お客さん来ないね・・・」「じゃ、これ下げよう!」とうちのオフィスに初登場したため、それ以降「お客さんが来るように」という意味かと思っていたのですが、もうちょっとマジカルなものだったらしい。
しばらく前に、ろくでもない客(ろくでもないので敬称略)が続いたことに辟易した私が、「もうこれ以上ヘンなヤツが来ませんように」と玄関先に塩を積んだところ、シバさんが「じゃあ、ネパールのレモン&唐辛子と同じだね」と指摘して、私の数年来の誤解が発覚しました。
とはいえ、玄関の盛り塩も千客万来の意味があるそうなので、誤解も正解、結局二つの意味は共通していたわけですが。







興味深いのは、この「レモン&唐辛子」は毎週火曜日に新しいものに変えるそうです。つまり今日。
今朝もオフィスを「レモン&唐辛子」売りの兄ちゃんが覗いて

「要る?」

珍しく「おお、要る要る」とシバさんが受け取ったのですが、兄ちゃんはブツを渡すなりくるっと向きを変えて行ってしまいました。


「・・・お金払ってないよね??」


「あはははー。1か月まとめて払うんだよ。レモンが1個のヤツだと10ルピー(1つが)、2個のだと15ルピーかな」




と、いうことは、1か月分といっても週1なんだから50ルピーしないってこと?
日本円にしたら50円、物価の安いネパールとはいえ、今どき50ルピーでは大したものは買えません。えーと、牛乳なら1リットル、お米もやすーいのが1kg卵なら5個、ローカルのレストランで1品そのくらいかなぁ、というところ。


ポピュラー、とはいえ各店舗が一様に付けているわけではもちろんないし、兄ちゃんの後姿を目で追ってもずんずん歩くばかりで誰かに渡している様子はないし、そんなんで商売成り立っているのか!?火曜日だけのパートタイムと考えれば、ちょっとしたお小遣いにはなるんだろうか。





新しい「レモン&唐辛子」を入口に下げながら、シバさんが

「前のテナントの人が付けてた古い糸がたくさんあるよ。うちは今までほとんど付けてなかったもんねぇ」

「へー。でも、前のテナントの人がいたって相当前だよ・・・」

「いや、うちもこれを付けようとは今までよく思ってたんだけどね。家で作って持ってこようかな、って」



ううん、いいですー。確かにレモンと唐辛子はいつでもどこでも手に入るから、自分で作ることで経費削減にはなるんだけど、わずかな経費削減より兄ちゃんの小遣いがちょっとでも増えた方がいいかなぁ。だって、彼はこんなに暑い中歩いて労働しているその対価になるわけだし。



と、めったに寄付金集めには応じない(だって何よりアヤシイし)資本主義社会で育ったおばさんは思うのでした。
[PR]
by noz-tr | 2010-06-29 21:46
<< あんたにはムリ! ジューンブライド >>